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休職中の過ごし方

[2023.11.26]

1. 休養期(だらだらする。お薬を使う

この時期はとにかく休むこと。1日中寝っぱなしでもOK。むしろ横になれる、眠れるというのは良いこと。重大な決断はしないこと!「仕事を辞める」、「離婚する」etc・・・等の決断は絶対しないでください!

うつ状態の時の脳にある偏桃体という部分は過活動になっています。「休んではいけない!」「怠けている!」と自責感や焦りが強く出ることがあります。その場合はしっかりお薬を使用して、偏桃体の興奮を抑えていくことが必要です。

  • 症状の安定: まず、症状が安定するまで十分な休息を取ります。この段階では、医師の指導のもとで適切な治療(薬物療法、心理療法など)を受けることが重要です。
  • 現状分析:この時期は睡眠がどのくらいとれているか、食欲がどうか、希死念慮の有無、の評価が重要です。1~2週間に1回の診察で医師に状態の報告をしましょう。「全然眠れません」、「夜1~2時間おきに目が覚める」、「1日一食しか食べられずない」、「ふと、消えたいと思うことがある」

2. 回復期(少しずつ動き始める)

しっかり休養ができお薬の効果が出てくると、少しずつ動きたい気持ちが出てきます。焦りと意欲は全く別者なので、自己判断での活動は禁物!担当医師に休養がちゃんとできているか、しっかり確認をしてください。主に眠り、食欲、日中に何をしているか、を担当医に伝えましょう。例、「起きるのは午前11時くらい。1日2食くらいは食べられるようになってきた。日中はほとんど横になって過ごしている」

  • 少しずつの活動: 部屋の片づけ・掃除、散歩等から開始しましょう(※無理は禁物!)。家事等やり過ぎてしまう方が多いですが、この時期はマラソン終了後のように体力は少ししかありません。散歩10分、家事30分まで、等と時間を区切りましょう。

例、「30分断捨離をしてみた」、「10分散歩をしてみた」等と担当医に伝えましょう。

  • 人との交流: 家族の交流を再開する。電話やline等をしてみる。人との交流はとても大きなストレスが発生します!まずは近しい方から徐々に交流を。SNS,アプリ等で多数の方、友人と長時間会う等は避けてください!

3. 復職前準備(無理ない計画を立てて活動する)

  • 職場とのコミュニケーション: 上司や同僚とのコミュニケーションを再開し、必要なサポートや理解を得るための対話を行います。
  • 復職計画の策定: 復職のタイミングやスケジュール、職場でのサポート体系を考慮して、具体的な計画を立てます。例、年明けの復帰に向けて、図書館で3時間過ごすことから開始。散歩を1日30分行う。
  • 段階的な職場復帰の検討: 最初はフレキシブルな勤務形態から始め、徐々にフルタイムへ移行することも多いです。

4. 復職(復職後、1年間は安全運転で進む)

  • 職場での徐々な適応: 職場に戻った後は、プレッシャーや負担が増えないように注意しながら、徐々に業務に慣れていきます。最初は受け身の姿勢で!
  • 定期的なフォローアップ: 医師や心理カウンセラーとの定期的な面談を続け、状態のモニタリングと必要に応じた調整を行います。復職後も2~3週間に1回は診察を受けましょう。
  • 復職後6か月:が経過したところで、減薬を検討します。減薬完了後は2か月に1回程度の診察に切り替え、さらに半年程度経過をみて病状の再燃が無ければ終診を目指します。

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