メニュー

不眠障害

不眠障害(不眠症)は、「眠れない」「途中で目が覚める」「朝早く目が覚めてしまう」といった睡眠の悩みが続き、日中のつらさや生活への支障が生じる状態です。

不眠障害とは

不眠障害とは、入眠困難、睡眠維持困難、中途覚醒、早朝覚醒などの睡眠の問題が続き、それによって日中の生活に支障が出ている状態をいいます。たとえば、「布団に入ってもなかなか寝つけない」「夜中に何度も目が覚める」「朝早く目が覚めてその後眠れない」といった状態が続き、疲労感や集中力低下、気分の落ち込みなどがみられることがあります。

不眠は誰にでも起こりうるものですが、週に何度も続き、長期間にわたって改善しない場合には、単なる寝不足ではなく不眠障害として治療が必要になることがあります。不眠が長引くと、生活の質が下がるだけでなく、仕事のパフォーマンス低下や心身の不調にもつながるため、早めに状態を把握することが大切です。

仕事や日中生活への影響

不眠障害は、働く方にとって仕事のしづらさにつながりやすい症状です。睡眠不足や熟睡感のなさが続くと、注意力や判断力、作業効率が低下し、職場でのミスや遅れ、人間関係の負担につながることがあります。

  • 日中に強い眠気やだるさがある
  • 集中しづらく、仕事の効率が落ちる
  • 確認漏れやケアレスミスが増える
  • 気分が不安定になり、イライラしやすい
  • 会議や会話の内容が頭に入りにくい
  • 朝起きるのがつらく、出勤が負担になる
  • 休職中や復職前に、睡眠の乱れが大きな不安になる

眠れない状態が続くと、「自分が弱いだけではないか」「もっと頑張らないといけない」とご自身を責めてしまう方もいます。しかし、不眠は意志の弱さの問題ではなく、心身の状態や生活リズム、ストレスなどが関係する症状です。背景を整理しながら、状態に合った対応を考えていくことが大切です。

不眠により仕事や日中生活に支障を感じているイメージ

原因・背景

不眠障害の背景には、さまざまな要因が関係します。仕事のストレス、生活リズムの乱れ、夜更かし、スマートフォンの使用、シフト勤務、環境の変化、心配ごとなどがきっかけになることがあります。また、不安症やうつ病などのこころの不調、身体の病気、服用中のお薬、飲酒習慣などが影響している場合もあります。

とくに、最初は一時的な不眠だったとしても、「また眠れないのでは」と意識しすぎることで不眠が続いてしまうことがあります。眠ろうと努力するほど緊張が高まり、かえって目が冴えてしまう状態です。このような悪循環は不眠障害でよくみられ、考え方や生活習慣への働きかけが重要になります。

また、高齢化や夜型化、ストレスの多い生活環境などから、不眠を抱える方は少なくありません。背景をひとつに決めつけず、生活状況や心身の状態を含めて丁寧に確認することが大切です。

診断について

不眠障害の診断では、どのような睡眠の困りごとがあるかだけでなく、それがどれくらいの頻度で続いているか、日中の生活にどの程度影響しているかを確認します。寝つきにくさ、中途覚醒、早朝覚醒の有無に加え、疲労感、集中力低下、気分の不調、仕事への影響なども大切な判断材料になります。

また、不眠の背景にはうつ病、不安症、適応障害、発達特性、身体疾患、服薬、飲酒、生活リズムの乱れなどが関係していることもあるため、現在の症状だけでなく、これまでの経過や生活状況を含めて総合的に評価します。必要に応じて、睡眠習慣を振り返るために睡眠日誌などを活用することもあります。

治療について

不眠障害の治療では、症状の強さや背景に応じて、生活習慣の見直し、睡眠に関する考え方へのアプローチ、リラックス法、薬物療法などを組み合わせて行います。大切なのは、「ただ眠ること」だけではなく、日中のつらさを軽くし、無理の少ない睡眠リズムを取り戻していくことです。

睡眠衛生指導

まず基本になるのが、睡眠習慣を整えることです。就寝時刻だけにこだわるのではなく、起床時刻をできるだけ一定にする、寝床で長く過ごしすぎない、寝る直前のスマートフォンや飲酒を見直すなど、睡眠に適した生活リズムをつくっていきます。睡眠には個人差があるため、「何時間眠らなければいけない」と決めつけすぎないことも大切です。

就寝前のリラックス法

眠る前の緊張をやわらげるために、入浴や深呼吸、ストレッチ、呼吸を整える練習などを取り入れることがあります。毎晩同じ流れで就寝前の準備を行うことで、心と体が「これから休む時間だ」と感じやすくなることもあります。不安や緊張が強い方では、寝る直前まで考え事を続けない工夫も有効です。

認知行動療法

不眠へのこだわりや「眠らなければならない」という焦りが強い場合には、認知行動療法的なアプローチが役立つことがあります。たとえば、眠くなってから床に入る、長く眠れないときはいったん寝床を離れる、朝起きる時間を一定にするなど、眠れないことを長引かせる習慣を見直していきます。

不眠の治療では、無理に眠ろうとし続けるよりも、眠りやすい条件を整えることが大切です。睡眠スケジュールの調整や刺激制御法などを通して、寝床と「眠ること」を結びつけ直していく方法がとられることもあります。

薬物療法

症状が強く、日中生活への影響が大きい場合には、医師の判断のもとで睡眠薬などを用いることがあります。お薬によって眠りやすくなる体験が得られると、不眠への強い不安がやわらぎ、悪循環が軽くなることもあります。一方で、漫然と長く続けるのではなく、状態が落ち着いてきたら生活指導や睡眠習慣の改善を中心にしながら、必要に応じて調整を検討します。

睡眠薬の種類や使い方は症状によって異なります。自己判断で増減したり急に中止したりすると、かえって眠れなくなることもあるため、服用中の方は診察の中で相談しながら進めることが大切です。

睡眠薬のやめ方について

睡眠薬の中止を考える際には、夜間の睡眠がある程度確保されていること、日中の不調が軽くなっていること、不眠への恐怖感がやわらいでいること、睡眠習慣が整ってきていることなどを確認しながら進めます。一般的には、医師の判断のもとで少しずつ減らしていくことが大切です。

急にやめるのではなく、体調や睡眠の状態を確認しながら段階的に調整することで、無理の少ない中止につながります。不眠がぶり返すこともあるため、自己判断ではなく診察の中で相談しながら進めましょう。

相談の大切さ

不眠障害は、「眠れないだけ」と見過ごされやすい一方で、仕事、家事、人間関係、気分の安定など、日中の生活に大きく影響することがあります。特に、働きながら我慢を続けている方や、休職・復職を控えて睡眠を整えたい方にとっては、早めに相談することが回復への第一歩になります。

なかなか寝つけない、夜中に目が覚める、朝早く起きてしまう、眠れないことが不安でつらい、日中の疲労や集中力低下が続いているという方は、一人で抱え込まずご相談ください。背景を整理しながら、生活に合った治療や対処法を一緒に考えていきます。

参考文献

日本精神神経学会(日本語版用語監修),髙橋三郎,大野裕(監訳):DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル.医学書院,2014.

松浦雅人(編):睡眠とその障害のクリニカルクエスチョン.診断と治療社,2014.

松浦雅人:内科医のための睡眠薬の使い方.診断と治療社,2015.

※本ページは医学的知見および関連資料をもとに、患者さん向けに再構成したものです。実際の診断や治療は、症状や生活状況に応じて個別に判断されます。


当院で対応している主な疾患

予約について

初診、緊急の場合を除き、予約時は担当の医師を選択ください。 担当の医師が分からない場合はお電話でのご連絡をお願い致します。 ご予約時の診察開始時間は、ご予約時間から「30分枠内」に随時診察が開始となります。 ご都合により、ご予約をキャンセルされる場合は、ご連絡をお願いいたします。 カウンセリングのご予約キャンセルの場合は、キャンセル料が発生する場合があります。


受診前の問診について

当院では受診前にWEBでの問診システムのご記入をお願いしております。ご来院前に事前に問診をご記入いただきますと受付がスムーズとなりますので、是非ご協力ください。

患者様の状態を把握するための問診です。できる限り正確にお答えください。

初診の方へ

初診の流れや持ち物について。


詳しく見る

初診の方へ

医師の紹介

一人ひとりに寄り添った診療を大切にしています。


詳しく見る

医師の紹介

診療のご予約

当日のご予約も可能です。こちらからどうぞ。

Web予約はこちら

Tel.03-3666-2560

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME